データサイエンティスト/アプライドサイエンティスト

会社概要

株式会社sustainacraftは、気候変動に対する森林などの自然を基盤とする解決策（NbS：Nature-based Solutions）に着目し、カーボンアカウンティングソリューションを通してNbSの効果の最大化を目指しています。森林保全や持続的な森林管理・農業等のプロジェクト数や規模を拡大することも重要ですが、それと同等以上にプロジェクトの透明性を担保し、信頼性を高めて健全に資金を循環させていくことも重要です。

弊社では現在、東南アジアや中南米、欧州の環境NGOや金融機関、国際開発機関と連携し、「衛星画像を用いた自然資源のモニタリング」と、「因果推論技術を用いた適切な参照レベルの評価」という2つのソリューションを通じて、自然の保全に向けた健全な資金循環を生み出すことを目指して活動しています。

職場環境

Our Working Environment

Notion、Slack、Loomなどのサービスによる非同期コミュニケーションを推奨し、場所にとらわれない働き方を可能にしています。日々のやりとりはオンラインで、リモートワークを基本としていますが、週に1回程度、東京近郊でリラックスした環境で一緒に仕事をする機会を設けています。

Our Colleagues

当社で働くメンバーは、プロフェッショナル（コンサルティング）ファーム出身者、衛星コンステレーション企業での衛星画像解析スペシャリスト、因果推論の研究者、地理情報可視化のスペシャリスト、海外開発銀行出身者など多様なバックグラウンドを持っています。また、工学や経済学の博士号を持つメンバーも多くいます。

Learning Opportunities

国立環境研究所及び一橋大学との共同研究成果として発表した論文は、機械学習のトップカンファレンスであるNeurIPS 2022のClimate Change AI WorkshopにてBest Paperを受賞いたしました。

https://www.climatechange.ai/papers/neurips2022/55

このような研究開発は当社の競争力を高める重要な要素となっています。森林や土壌のバイオマス推定やプロジェクト介入効果などのアプローチや方法論に関しては、Newsletterとして定期的に外部発信もしています。

https://sustainacraft.substack.com/

※ソフトウェアエンジニアリングについては、衛星リモートセンシングや因果推論技術を運用レベルで動かしていくには様々な工夫が必要であり、最先端の技術も検証しながら試行錯誤しています。今後エンジニアリングに関する内容も積極的に発信をしていく予定なので、上記Newsletterなどで発信をしていただける方は大歓迎です。当社では、自社エンジニアに加えて、経験豊富な外部の業務委託のエンジニアの方にもサポートしてもらいながら進めており、外部含めた様々な経験・知見を吸収する機会のある理想的な環境となっています。 

業務内容

• 衛星画像やその他の情報ソースから森林の材積量や二酸化炭素固定量の推定を行う弊社プロダクト、および、現在開発中のプロダクトのアルゴリズムの研究開発
• 統計的な観点からプロジェクトごとの実地調査の設計
• 実地調査や用いるアロメトリー式等を踏まえた推定結果の不確実性評価- 上記に関するWebアプリケーションの設計・開発など
  
  

求める人材像

• 最先端の技術動向を日常的に把握し、良いプロダクトを仕上げることに情熱を持っている方
• 科学技術論文を日常的、かつ、批判的に読み、再現実装ができる方
• 知見をドキュメントに落として組織全体に対し日常的に共有できる方
• （シニアレベル以上）炭素市場に関する動向を考慮して、自社のプロダクト設計を主体的に進められる方

募集要項

必須要件

• 衛星画像解析に関する理論の理解および実務経験（光学、SAR、LiDAR、ハイパースペクトル等の衛星画像の解析経験、もしくは類似する領域での実務経験）
• 統計学やコンピュータビジョンに関する理論的な理解（統計検定準1級相当以上）
• クラウドサービスを用いた開発経験（GCPやAWSなど）
• 英語力（最低限、英語のドキュメント、特に科学技術論文を読むことができること。英文論文誌の執筆や、海外の研究機関・研究者とのディスカッション機会もあります
• 【アプライドサイエンティスト】以下類似専門分野での修士号（できれば博士号）の学位（コンピュータビジョン、光学・マイクロ波リモートセンシング、森林植生、環境経済）

※現状弊社では、アルゴリズムを設計開発するデータサイエンティスト・アプライドサイエンティストがPythonベースのフレームワークを用いてWebアプリケーションの実装も行っております。上記の要件は、必ずしも全てを充足する必要はなく、全体をカバーできる人材、特定のトピックを深く熟知する人材など、本人のキャリア志向によって柔軟に選択が可能な評価・給与体系の構築を進めています。

歓迎要件

• 森林や泥炭地、水田におけるGHG排出量推定や生物多様性の観測に関する経験
  （森林の地上部バイオマスの推定、泥炭地の状態推定の知見・研究実績。また、これらに必要な衛星ミッション・センサー（GEDI、PALSAR、MOLI、HISUI、GRACEなど）や穀物モデル（DNDCなど）に関する知見・研究実績）
• 地理情報の操作・分析経験
  （ラスター・ベクターデータの処理、GDAL、QGIS、ArcGIS、postGISなどの利用経験）
• PythonベースのWebフレームワークの経験
  （Dashなどの利用経験）
• 分散処理、GPUを用いたハイパフォーマンス計算処理の経験
  （RAPIDS、Dask、Vaexなどの利用経験）
• 確率プログラミングや時空間モデリングの経験
  （Stan、PyMC3、Pyroなどの利用経験）
• AtCoderなど競技プログラミングの経験
  （AtCoder水色相当以上）
• 地理情報のjavascriptベースでの可視化経験
  （deck.glなどの利用経験）

選考プロセス

書類選考 → オンライン試験 → 1次面接 → 最終面接

※選考回数は増減する可能性がございます。
※正社員雇用・業務委託問わず、ご応募お待ちしております。